注文住宅 「自分に合う木材の選び方」

「住む」を考える

第3回

自分に合う木材の選び方 自分に合う木材の選び方 自分に合う木材の選び方

環境意識や健康志向の高まりを受けて、無垢材を始めとする自然素材を使った住宅への支持も高まっています。住宅に木を使う上では一体どんな注意点があるでしょうか。また、普段のお手入れについてはどうしたらいいのか、専門家の視点で新井貴子さんにアドバイスしてもらいました。

無垢材や合板フローリング、選ぶポイントは何ですか? 無垢材や合板フローリング、選ぶポイントは何ですか? 無垢材や合板フローリング、選ぶポイントは何ですか?

質感を求めるのではれば、やはり無垢材でしょう。使う場所によって木の種類も選ぶと良いと思います。玄関や階段など人がよく通る場所はオークのような硬い広葉樹が向いています。その半面、反る力も強いので湿気の多い場所には不向きです。小さな子どもやお年寄りが過ごす居室なら、柔らかくあたたかみがあり、特に転倒してもケガをしにくいと言われる針葉樹のパイン材が人気です。無垢材は調湿機能があるので湿気の影響を受けて伸び縮みしますが、こうした変化が気になるようであれば、合板や木質ボード系のフローリングが手軽です。表面が汚れにくく、ワックスもあまり要りません。ただ、表面の化粧突板は薄く、長年使用すると傷ついて下地が見えたり、割れたりすることがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、優先順をつけ、木の性能も踏まえて選ぶのが良いでしょう。

無垢材の種類によってお手入れやメンテナンスの違いはありますか? 無垢材の種類によってお手入れやメンテナンスの違いはありますか? 無垢材の種類によってお手入れやメンテナンスの違いはありますか?

基本的なお手入れは木の種類によって大きく変わることはありません。普段は固く絞った雑巾で水拭きしてください。大量に水をかけたりしてはいけません。無垢材はこぼした液体などが瞬時に深くまで染みこんでひどい汚れになることはないので、まずは汚したらサッと拭き取ることです。もし、気になる浅い傷や汚れがあった場合は、サンドペーパーでこすって塗料を塗るなどしてください。また、無垢材は無塗装の味わいを好んで選択する方もいますが、やはり表面塗装をした方が長持ちします。ウレタン塗装やUV 塗装、環境や健康面にこだわるなら自然塗料など、必要に応じてさまざまな塗装が選べます。ウレタン塗装やUV塗装の場合、傷の軽減も摩耗に強いワックスを選べばかなり違います。自然塗料を塗ったものの場合は、手触りがガサガサしたり、色が薄くなってきたりしたら塗料の塗り直しを。だいたい1年に1度程度は考えた方が良いでしょう。

取材協力:無垢No.1の木質総合建材メーカー WOODONE (外部リンク)
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