快適な暮らしと家族を守る
高性能
実物大住宅の耐震実験により、最高ランクの耐震性能を実証。
40坪2階建ての実物大住宅を使用した耐震実験を行いました。
実験は、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)など、過去に起きた大地震を4回にわたり再現しました。同日中に連続して激震を受ける過酷な実験にもかかわらず、構造体に有害な損傷はなく、極めて高い耐震性能が実物大住宅にて実証されました。
兵庫県南部地震クラス(阪神・淡路大震災)
1995年1月17日 最大加速度818gal(※)
新潟県中越地震クラス
2004年10月23日 最大加速度2036gal(※)
新潟県中越沖地震クラス(2007年7月16日発生)
2007年7月16日 最大加速度355gal(※)
耐震実験を行った時点では、地震発生日より日数が浅く気象庁からのデータが入手できなかったため、東京電力株式会社が刈羽村にて計測したデータを元に加震実験いたしました。
兵庫県南部地震クラス(2回目)
各所で行われている木造住宅耐震実験の多くは、東西南北4面の外壁に「耐力壁(※)」と呼ばれる地震や台風の力に対抗する壁で囲まれた形状で行われています。実験を行った住宅は、耐震性能の最低限を定めている建築基準法の1.5倍程度の地震にも倒壊しないように設計されています。今回の実験で再現した地震は、木造住宅にとっては建築基準法を上回るような大地震でした。
実験の結果は面材などの構造体に損傷が生じる程度で、倒壊に至ることもなく、余震に対しても十分な性能を持つ建物ということがわかりました。
1gal=1cm/sec2ガルとは、地震による地盤や建物等の揺れの大きさを表す加速度の単位(cm/sec2)で建物等にどの程度の力が加わるかを示しています。
震度とは、観測点における地震の揺れの強さを簡単に表す尺度で、以前は人間の揺れの感じ度合いや家屋の揺れ方・被害状況等を考慮して決定されていましたが、現在では計測機器によって観測されています。計測震度は0(無感)から7(激震)までの10段階に分けられています。
地震や台風の力に対抗する壁建物自身の重さや屋根の積雪などの垂直方向の荷重(鉛直力)と、地震や強風などによる水平力に抵抗して、建物を支える壁です。
壁で耐える耐力壁に比べ、フレーム構造はさほど強くはないですが、倒壊しない構造です。